2005年10月12日

第3者は外に出せ!

昼過ぎにダンナが一時帰宅して「午後5時に石炭(薪と一緒に暖房の燃料とする)が届くから」というので、午後4時ちょっと過ぎに息子を連れて買い物へ向かいました。
インターネットの料金を振り込む為にまず郵便局へ向かったのですが、この方面に行く際にはよく利用する店の前を通る際に「先に買い物していっちゃおうかなー」という考えが一瞬頭をよぎりました。でも、この日は買い物リストにトイレットペーパーが含まれていたので、わざわざかさばるトイレットペーパーをもって坂を上り下りするの面倒くさいし、やっぱり当初の予定通り店には帰りに立ち寄る事に。

郵便局では待ち時間も殆どなくスムーズに手続きが終了しました。局に入る前にカトリック教会の鐘が鳴り響いていたので、多分この時点の時刻は16:30前後だったと思います。それから来た道を5分程引き換えして買い物する予定の店に入りました。まず入り口付近に置かれているトイレットペーパーを籠に入れ、店の奥に位置する乳製品や肉加工品が陳列されているコーナーへと進みます。

息子とプリンを選びつつケースに並べられたハムやチーズを担当している息子お気に入りのお姉さんを待っていたのですが、普段なら私たちがこのコーナーに向かうと直ぐに持ち場に戻ってくるそのお姉さんがやって来る全く気配なし。私達がここにいるのに気づかないのかと思い他の売り場担当の店員に誰か対応してくれる人を呼んでもらい、やっと例のお姉さんが登場したのですが、何だかいつもと様子が違う感じ。それで店内全体に何だかいつもと違った重い空気が流れている事に気づきまし
た。

お気に入りのチキン燻製ハムをケースから出してもらった後、お菓子コーナー経由でレジ方向に向かうと、レジでは店のオーナー(女性)と客が激しくバトル中。息子とお菓子を選びつつ聞き耳を立てていると(というより嫌でも耳に入ってくる>汗)、最初はお釣りの間違えでお金を返す返さない、というのが口論の理由なのかと思ったら、直にその客である女性が食品数点を万引きしたらしいという事が明らかになってきました。勿論容疑者である女性は罪を認めるはずもなく「家で子どもが心配しているから店から出せ」「出さぬ」の押し問答でバトルは益々加熱。でも、オーナーの言い分が「あんたを今店から出したら皆に私が万引きの濡れ衣を着せた嘘つきだって街中にデマを吹聴するつもりでしょう。だから出さないわ」って、あなたこの言い争いは万引きを明らかにするのが目的なんですか、それとも保身の為なんですか?
一体いつまで続くか分らないこのバトル、息子にとっても客とオーナーが罵声を浴びせ合っている中に身を置くのは良くない事ですし、私もさっさと会計を済ませて5時までには家に戻りたいけど、店唯一のレジは事体が収拾するまで次の会計が出来ない状態。「後で会計と荷物引取りに来ますから、籠の中の品物をこのままにしておいてください」と言い残して早々に店を出ようと何度思ったことか。でも、この状況下ヘタに外野から口出しできないし、私達が外に出るのを見計らって容疑者の女性が逃走する事も考えられるので(既にドアの前で押し合いが始まってるし)、これは状況に一区切りつかないと出られないな、と断念。

そしてついに両者の緊張は沸騰点まで達したらしく、オーナーはダンナさんを警察を呼びに行かせる事にしました。しかもオーナーは自分のカバンから鍵を取り出し、「ガチャリ」と店のドアを施錠してしまいました。ダンナさんが警察官を連れてきて事情聴取が始まったら私達は外に出られるのでしょうか?もしかして店内にいた参考人として私も事情聴取されるのかも??本当になんてタイミングで来店してしまったのでしょうか?こんな事ならトイレットペーパーのかさばりなんて気にせずに先に買い物をしておくべきだった、いやトイレットペーパーはあと1ロール残っているから今買う必要なんてなかったのかも。こんな最悪な環境の中でも幸い息子はおびえて泣いたりする事なく、黙々と値段付けをしている店員さんに声をかけてみたり、一応尋常じゃない事が起こっているのは理解しつつ彼なりに気をそらしていたようです。私も息子の関心を他に向けるために、店内の色々な商品を見せたりしてたのですが、そんな中パンナコッタの素を見つけ、予定外の買い物をする事になってしまいました。(^^;)無駄な買い物はともかく、誰が私達をこの状況から救ってくれるの?この世はまさに大迷惑(By ユニコーン)

そんな中ダンナさんが警察を連れずに店に戻ってきました。そしてまた「やった」「やってない」とバトルは1からやり直しです。幸い私達の会計もできるようになりましたが、支払いを済ませる間も両者の押し合いであやうく息子にまでぶつかるところでした。お人よしにも事体の沈静化を見守っていた私もさすがに「ちょっとあぶないでしょう!気をつけなさいよ」と口を挟みました。やっとの事で会計が済み、私達が外に出る為にオーナーがドアを開けましたが、「もめ事に巻き込んでしまってごめんなさい」でも「会計待たせてごめんなさいね」でもありません。まさか私達がバトルの傍らで楽しく買い物してると勘違いして、散々会計を待っていたとは思いもしなかったのでしょうか?「日本じゃないんだから、店員がペコペコカスタマーに頭を下げる事はないよ」とメンタリティーの違いを指摘されるかもしれませんが、日本人程容易に謝罪の言葉を口にしないとはいえ、こちらの人だって普通の感覚をもっていれば本当に他人に迷惑を掛けたり悪いと思った時には謝る位の事はします。
客とのトラブルなら事務所で当人同士気の済むまで話し合えば済む事で、他の客を巻き込むなんて客商売として論外ではないでしょうか?

この事件で大きく時間をロスした為、石炭が届く時間には間に合いませんでしたが、夫に支払いの際一応置き場所を指定するようにお願いしておいた事と、丁度お隣の人が外にいて説明してくれたようなので問題はありませんでした。
ちなみに石炭といえば、去年注文した会社は故意に注文の量(トン単位です)よりも少なめに配達したという事で多くの顧客を失いました。客商売は何より信用第一。客を大事にしない店や企業に未来はありえません。


この記事へのコメント
とんだ災難でしたが、無事石炭が手に入ってよかったですね。アポ取り直してまた家で待たなきゃならなかったら怒り倍増ですもんね。
それにしても、ヨーロッパ人全体にいえることじゃないかと思いますが、変なところユルいのに妙なところで厳しいというか頑なになりますよね。食品を万引きしようとした客1人のために他の客全部無視なんて、よほど万引犯に対する怒りに頭が一杯で外に気が向かなかったんでしょうけど、そういう怒りのツボって少し日本人とずれてるような気がします。うっかりそれに触れるとおおごとなので、とにかくその場はおとなしくしてるしかない、というか。文句(正論でも)を言えばとばっちりが来るし、黙ってるのも納得できないし、その辺のバランスって難しいですよね。
ところでパンナコッタって美味しいですよね。ティラミスとともに日本では一瞬のブームでしたが私も大好きです。
Posted by デベラ at 2005年10月13日 23:05
>デベラさん

お客は私と息子しかいなかったのです。多分他のお客さんがいたら「急いでるんだから早くレジ進めなさいよ!」と抗議するか、もしくは万引き女への攻撃に転じるか(汗)「あの〜お取り込み中申し訳ないんですが〜」って入っていくと、「あんたは黙ってて!」って跳ね返されそうです。そんな時に心で叫ぶ言葉「川まで降りて行け(多分頭冷やして来いって事でしょう)。オレの首まで絞めるな」本当オーナー以外にも店員はいるんだから他のお客の事は彼女達に任せて、他の場所で決着つけてほしいものです。抗議のタイミングって本当難しい。日本と同じで「皆で言えば怖くない」っていう風潮もあるように思います。

パンナコッタもティラミスも大好きなんですが、ボスニアでは現地でそこそこ有名なイタリアンレストラン出されるティラミスでも美味しいのに出会った事ないですね〜。パンナコッタの素の隣にティラミスの素もあったので今度買って来て作ってみようかな♪
Posted by Mic'o at 2005年10月14日 01:48
とんだ災難でしたね。私の住んでる町には小さなスーパーしかないんですが、そこでも最初のころはずっと店員がついてまわっていました。万引きが多いからでしょうか?
パンナコッタとティラミスの素なんてこっちじゃたぶん手に入らないと思います。ボスニアのほうが物資が豊富みたいですね。
ところで日本で手に入るようなクリームチーズ、こちらで手に入るでしょうか?ご存知でしたら名前教えてくれませんか?
Posted by snow62 at 2005年10月15日 16:35
>snow62さん

なんか怪しい東洋人だと思われたのか店員さんの尾行にあったことがあります。まあ、何か聞きたい時にイチイチ店員探しにいかなくて便利かと(^^;)後ろ向いた瞬間ビクッとされたりしてね(爆)

ティラミス&パンナコッタの素は少し大きめのお店とか目新しいものを置くのが好きな店なんかに置いてあります。ボスニアの方が品揃えがよいかどうかは疑問ですが、一昨日は寿司用のタコを買って来ました。でも、普段行くような小売店では大体似たような品揃えだったりするので、家計が超ピンチな時はそういうとこで買うようにしています。
クリームチーズは私も来たばかりの頃チーズケーキが作りたくて色々探したんですけど、フィラデルフィアチーズのようなのがなかなか見つからなくて断念しました。ザグレブの友人宅にお邪魔した時朝食の食卓に
フィラデルフィアが載っていて思わずカバンに入れてしまおうかと・・いやいや、お菓子レセプトのサイトで検索してみましたが、チーズケーキに使われるのだとkrem sir(クレム シール)だったり、kravlji sir(クラブリィ シール)だったり、フィラデルフィア以外商品名としては分りませんでした。また周辺に聞いて何か判明したらお知らせしますね☆


Posted by Mic'o at 2005年10月17日 21:19
こんにちは。いつも楽しく拝見させてもらってます。ちょっと買い物をするはずが、とんだ災難でしたね。先月末、旧ユーゴに行っていたのですが、お店の中ではよく店員さんにつけられてました。「万引きなんかしませんよ。」と言うだけの語学力があれば、一言物申してたんですけどね。(笑)
Banja LikaからSarajevoまでバスで移動したんですが、そのときDerventaのバス停にも停車したんです。この街にMic'oさんが住んでらっしゃるんだな〜と思いながら通過しました。
Posted by ヤパンカ at 2005年10月18日 00:27
>ヤパンカさん

そうだったのですか〜。我が家はバスターミナルから徒歩でそれ程掛からないところに住んでいるので、時々息子とバスを見に行くのですが、もしかしたらヤパンカさん(達)が乗車していたバスも目撃していたかもしれませんね。
知ってたら「ヤパンカさん ボスニアへようこそ!」の横断幕位作ってお待ちしてましたのに・・(笑)

尾行されるのは万引きを警戒しているのか、それとも犯罪うんぬんより外国人が入ってきた自体で観察の対象になっているのかよく分りませんね。固い表情してても、案外にこやかに一声掛けると表情が和らいだりという事もよくあります。

また話は戻りますが、今回ボスニアはどの辺を廻られたのでしょう?機会があったらまたお話できると嬉しいです。

Posted by Mic'o at 2005年10月18日 00:54
今回の帰国は主人が国を去って以来初めての帰郷だったので、旧ユーゴ全土に散らばる親族・友達の所を転々と泊まり歩いたんです。ボスニアに滞在したのはたったの3日。Banja Luka近くの村(名前が思い出せません。ごめんなさい。)、Sarajevo、Zenicaの3箇所だけ廻りました。体調不良の中、気合で廻ったサバイバル旅行だったので、次回は万全な体調でリベンジしたいと思ってます。(笑)
Posted by ヤパンカ at 2005年10月28日 10:28
>ヤパンカさん

コメント頂いてすぐにレスをつけたつもりだったんですが、うまく反映されてなかったみたいですね。ごめんなさい。丁度送信したタイミングと停電が同じ位に起こったのでそのせいかな?

さて、短期間でしかも体調が優れない中の強行日程お疲れ様でした。国外在住のダンナの友人知人も休暇で里帰りするとヤパンカさんと同じように旧ユーゴ内の身内訪問で大変そうです。次回はゆっくり一箇所一箇所廻れる余裕があるといいですね☆
Posted by Mic'o at 2005年10月31日 07:36
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