2006年06月16日

沈黙は金

背中越しに聞こえる会話に「聞こえないと思って言いたい放題だな」と苦笑した事はありませんか?

@前回帰省した際、バスの中で後ろの席から聞こえてきた女子高校生の会話

<女子高生A>
(うちの息子を指して)あの子さ〜、ハーフっぽくない?ハーフっていいよね〜
<女子高生B>
え〜、あの子ママにそっくりだよ。日本人だって!
<女子高生A>
そうかな〜?だって髪の毛茶色っぽいし、カールかかってるよ〜
<女子高生B>
でも、あの位のカールしてる子も髪茶色い子もいるって〜
<女子高生A>
そうかな〜(で他の話題に移る)

当の息子が聞いたら「余計なお世話だ!」と思うかもしれませんが、「聞こえてるって分ってるのかしら?」と思わず苦笑(^^;)

A正確には後ろではないですが、通路を挟んだ席に座っていた女子高生
<女子高生C・D>
(私と一緒に座っていたダンナに向かって)ハロ〜
(ダンナ無反応)
<女子高生C>
なんだ、よく見たら大してかっこよくないじゃん(→「全然」の間違いです>爆)
<女子高生D>
しかも何気にハゲてるし〜

日本語が分らないと思って言いたい放題の彼女達でしたが、言われている意味が分っているダンナは沸騰寸前(^^;)

日本では「沈黙は金」ということわざがありますが、こういった場合には確かに黙っていた方が賢いかもしれないですね。

ところで、沈黙を良し、とするのは意外にも?ボスニア人も同じなようです。
確かに文字通り「沈黙は金」を意味する「Cutanje je Zlato(Cは上に点がつくチュ)」という諺も辞書に載ってます。
その割りには考える前に言葉を発している人を良く見かけるですけどね〜

というわけで今度は背中に耳あり@ボスニア編

買い物に向かう途中で私の後ろを歩いていたカップル

<女>あら、中国人が歩いているわ〜。全く
<男>まったく奴らはどこにでもいるんだよな〜、何なんだよ一体

全くまた中国人と間違ってるよ、おいおい・・と思いながら何も耳に入らない素振りでそのまま歩き続けると、ダンナの親戚に遭遇

あら〜○○、こんなところで何やってるの?
<親戚>あら、Snajka(親戚の嫁の意)、あんたこそこんな暑い中どこにいくのよ?

こんなファミリーな会話を交わす横を、例のカップルが気まずそうに通過。
目の前を現地語が分る日本人(とは分っていなかったかもしれない)、しかも現地に「Snajka」と呼ばれる身分で定住しているとは思いもしなかっただろうが、見かけがまるで外国人でも油断してはいけないという事を身にしみて感じたに違いない。バカだね〜。大体ここの人達聞こえないとか理解できないと思うと言いたい放題だけど、思いがけなく反撃されるとバツが悪そうにするから本来は気が小さいんじゃないかと思う。

こうした日常の世界に限らず、昨今はこうしてサイトやブログなんかでも思った事を世間に発表する機会が増えた。きっと大して読まれてないだろう(特に自分が使っている言語が理解できない人達)と気を大きくして思うがままに書き綴ってるブログを見かける事があるけど、実はネット上自分が知らぬ間に意外な人と繋がっている事もあるし、翻訳サイトの質の向上で多言語の文章もかなり細かい部分まで意味が通じるようになっているというから、これまで油断して散々思いの丈を書き連ねていた人は真っ青かもね(汗)

背中に耳あり、ネットに目あり(?)、日常の生活にしろネットにしろ、思った事を口に出すのはほどほどにしておくのがよいのかも。
posted by Mic'o at 16:41| Comment(9) | TrackBack(0) | BiHココロのメモ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サラエボの街を歩いていると私もよく中国人に間違えられます。最近は通りすがりに「中国人!」という単語を発して通り過ぎる輩が多いです。こちらに聞こえるか聞こえないかの小さな声でボソッと言う人もいれば、聞こえよがしに言う人もいます。

中国人・韓国人・日本人を完全に見分けるというのは私にも無理ですから、見分けてくれとは言いませんし、一緒にされて不愉快というわけでもないです。
ただ、「○○人」とわざわざ声に出してまで言うことなのだろうかと、いつも不思議に思うのです。

サラエボに住んでいる中国人は現地語を理解する人が多いと聞いています。
彼らをからかう人達も、彼らが現地語がわかっているのを知った上で言っている気がするのです。
いや、そもそも自分が発した言葉を相手が理解しているかしていないかなんて考えず言っているのかもしれません。

少し視点がずれているかもしれませんが、Mic'oさんの今日の記事を読んで、自分が発した言葉が与える影響について、私ももっと気をつけないといけないなと感じました。
Posted by イエティ at 2006年06月17日 02:15
>イエティーちゃん

コメントありがとう。時々行くだけだとサラエボではそれ程「中国人!」って言わなくなったかと想ってたんだけど、普段生活しているとやっぱり言われる事多いんだね。
最初に旧ユーゴを訪問した時には不思議なものを見たような視線は感じたけど、ネガティブな響きを持つ言葉は聞かなかった記憶があります。逆に昔滞在していた南米なんかよりも快適だ〜と思った位。
確かに中国人は商売相手として脅威だし、突然異邦人がたけのこのように増え始めたら不安に想うのは当然のことなのかもしれないけど、でも人々の言葉から感じるのはそれ以上のものがあるような気がします。

イエティーちゃんがいうように、西洋人が東洋人を見分けられないのは、私達日本人にとって例えばドイツ人とオランダ人を見分けるのが困難なのと同じだと思うし、私は中国人ではないけど、もし中国人だったら何なの?と思うよね。

多分、彼らは現地語を解す中国人が多いなんて考えも及ばないと思うし、わざわざ声を掛けることで優越感を感じているのかなとも思います。以前こちらに住んでいた方で、やっぱり「中国人!」って投げつけられるように声を掛けられたので、「自分は日本人だ」と言い返したらなんだか突然恐縮したような感じになっちゃったといってたし、もし中国人であっても「だからなんだ?」といえば、多分「うわっ、やっちゃった(>-<)」と思うのかもしれない。結局根底にあるのは弱いものいじめと同じだと思う。「中国人」の話に限らず、現地の人の間でもやっぱり言われっぱなしにしていたらそのまま嫌がらせをされているっていう話も幾つか耳にしているしね。そういうところってやっぱり万国共通なのかなと思ったり。

言いたい事、書きたい事、本当は何でも公の場で表現できればいいんだろうけど、その反応が自分に返ってくるならともかく、その事で他人に迷惑をかける事もあるし、傷つけたりもするし、難しいよね。自分が言った事が違った意味に取られて誤解を招く事もあるし。自分が言いたい事と、自分が置かれている状況下で言える事、その辺の境界線を見つけるのって難しいなと思います。
Posted by Mic'o at 2006年06月17日 04:36
なんかとってもよくありそうなシチュエーションですが、だんな様日本語ご存知なんですね!それは怒りそうですね。

ギリシャでも大人はさすがに中国人だ、と聞こえるように言う人はいませんが、子どもと、そしてなぜか若い男の子に多いです。子どもは純粋に珍しいと思って叫んでいるので、中国じゃなくて日本人なのよ、とギリシャ語でしゃべるとちょっとびっくりして、はにかんだりします。

アジア人=中国人と思っている外国人は多いことについては、日本でも外国人を全部「ガイジン」で一緒くたにしてしまうので他人のことは言えないかなとも思うのですが、若い男の子(学生など)では、どこかばかにしているような嫌な感じのことが多いので、言い返す気にもなりません。

以前それに関連したイタリアでの話をうちのブログにリンクさせていただいてるイタリアのNATURA VITAというブログのakiさんも書いていて、そこにもコメント、私だけでなく、たくさんの方が寄せていました。

せっかく以前のギリシャは中国に対し、特にネガティブなイメージがイタリアのようには無かったのですが、最近大量に安い衣料品の店が猛スピードで増えていてギリシャの工場が閉まったり、小さい店がたくさん閉店に追い込まれて反感を買ってしまって、だんだんイタリアのようになっていきそうです。
Posted by chottocafe at 2006年06月18日 01:37
>chottocafeさん

本来は「分らないと思って時や場所を選ばずに何でも口にしない方がいいですよ〜」という事を言いたかったのだけど、「中国人」発言の事に焦点があたってしまったのは、色んな国でも気になる事だからなのかもしれませんね。まあ、それを日本に置き換えるとchottocafeさんがおっしゃっているように「ガイコクジン」発言になるんでしょうけどね。

旧ユーゴにも90年後半に中国人が増えてから対中国感情が悪化した感があります。更に国に対する不満が中国人へ向かった、いわば中国人が「スケープゴート」になった部分も否定できないとは思います。(当時の大統領が選挙の票集めの為中国人に国籍を与えているなんて噂もありましたから)ボスニアの場合も、無意識のうちに中国市場の拡大と同時に不満の矛先を中国人に向けているケースも少なくないのではと思ったりもします。

ところでchottocafeさんのブログにも余計な口をたたくおばあさんの話が出てきた覚えがありますけど、今度は沈黙できない人の対処法について紹介しますね☆


Posted by Mic'o at 2006年06月18日 05:09
おもしろかった!
確かに、私もマケドニアで、「中国人」って言われることあるけど、気付く限り、「ちゃうちゃう、日本人だよ」って答えています。「ニーハオ」っていわれたら、「こんにちはだよ」って言い返すし。
それにしても、結婚相手もよく言っていますが、例えばマケドニア人などは、中国人を「バカにする」ことができるのでしょうかね?
国土、人口の点ではもとより、経済開発の面から見ても、産業の発達から見ても、どこをどう勝負しても中国に負けてしまいそうなのに。
Posted by エカテリーナママ at 2006年06月28日 05:05
>エカテリーナママさん

進んでいる国だからといって自国よりも劣っている国を見下した発言をするというのもよくないと思いますけど、マケドニア人が中国人をバカにするような発言をするというのは欧州人が東洋人を下にみるような感覚なのかしら?元々中欧では日本人(多分東洋人全体)に対し差別的な態度をとる事が多いと本などで読んだことがありますが、そういった流れなのでしょうか?そんな事より経済や政治がなかなか好転しない(そこにきて中国人の市場拡大)自分達のフラストレーションが東洋人に向かっているだけなような気がしますけど。
逆に中国人だと思われて声を掛けられたんだけど、声を掛けた人自体は全く悪意はなくて身近にいる中国人から挨拶を教えてもらったから使ってみたかっただけ、なんていう人もいて違った意味で驚いたりすることもあります。

私が来たばかりの頃(まだ中国人がそれ程旧ユーゴに流入していなかった時期)には街中でそれ程声を掛けられた記憶がなく、むしろ執拗に「中国人!韓国人!」と声を掛けてくる南米なんかよりは気楽でいいな〜なんて思ってたんですけどね。

マケドニアや旧ユーゴに限った事ではないと思いますが、自分達が国外に出て不快な扱いを受けたら、自国に来た外国人は暖かい視線で迎える、という事ができていない場合が多い気がします。
Posted by Mic'o at 2006年06月28日 16:23
話題を中国人問題の方にそらせてしまった本人です(汗)

日本のビジュアル系バンドが好きな私の友人(ボスニア人)は、よくパンクファッションや黒っぽい服を着ていて、髪型も個性的です。

彼女は街を歩いているとたまに冷やかされることがあり、口論になることもしばしあるそうです。あるいは外国人だと思われて英語で話しかけられることもあるとか。

彼女は、一般的な標準からはずれたもの(特に外見から判断して)を人はからかっているんだと言っていました。

中国人のことにしろ、Mic'oさんがおっしゃるように、仲間はずれのいじめのようなものなのでしょうかね。

私もあまりに頻繁に言われるので、中国人あるいは中国のという単語を耳にしただけで、私のことをからかっているのではという被害妄想に駆られることが多いのですが、もしかしたら気にしすぎなのかもしれません。

相手がどういった意図で言っているのか判断するのが難しいことがありますし。

ただ言われっぱなしも嫌なので、面と向かって中国人と言われたら、「私は日本人」と主張し続けるしかいまのところはなさそうです。

またしても、日記の本題とはずれたコメントを長々と失礼しました・・・。
Posted by イエティ at 2006年06月29日 17:55
>イエティちゃん

よく現地の人達は自虐的に「ここの人達はプリミティブだから・・」(ここでいうプリミティブってのは「原始的」ではなく「無教養」ってことね)っていうんだけど、無教養というよりは「知ろうとしない」というのが問題なんだと思う。でも、中国人もその多くは現地の人々と個人的に付き合う機会が少ないから「東洋からやってきた自分たちとは見た目が違う商売人」という事以上を知る機会もないのかもしれないけど。お互い「人と人」として付き合いが深まっていけばまた態度も違ったものになっていくんじゃないかなーと思う。実際にうちの近所にある中国商店の一家は隣近所の商店やカフェの人達にも「隣人」として受け入れられていて、子ども達なんか「もしパパとママが中国に帰っちゃったらあんた達は私の所に置いていってもらうわよー」とかいわれちゃってるらしいし(^^;)

よく「あいつは俺達の仲間だから(On je nas→Sはレ点のつく「シュ」ね)」っていう事があると思うけど、民族や人種を問わず自分達の側の人間だと認識すると対応も全く違ってくるよね。ボスニア国民全員が東洋人全体にそういう思いを持つとは思わないけど、せめて自分の済んでいる周辺で「イエティは俺達の仲間だ」
と思ってくれる人を増やしていく事がボスニアで気楽に生きていくコツなのではないかと思います。といいながら私も時々出歩くの億劫になっちゃうんだけどさ。

そうそう1つ笑えたのがここにリンクさせて頂いている「D’気分で行こう」の管理人さん(昨年までドボイに在住)の話なんだけど、彼女のダンナさまと一緒に働いていたネパール人の方も周囲からジロジロ見られるのがとても気になってボスニア人の同僚の方に理由を尋ねたところ、返ってきた答えが
「君はドボイのスーパースターだから」
だったそうです(^^;)まあ、スーパースターに対する視線ではないと思うけど、この回答には座布団3枚!と思っちゃいました(笑)
きっとイエティーちゃんもサラエボのスーパーヒロインなのよ♪ということでいかがでしょう?
Posted by Mic'o at 2006年07月01日 18:42
「君はドボイのスーパースターだから」これはうまい切りかえしですね!!
私もこれからポジティヴシンキングでいかなくちゃ!
Posted by イエティ at 2006年07月03日 23:41
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