2006年05月30日

米原万里さんの訃報

昨日N○K国際放送の7時のニュース(※日本で放送されているものです)を見ていたところ、ロシア語通訳で作家の米原万里さんが卵巣ガンの為亡くなられたとの事(T-T)

昨年1月に初めて彼女の本(どの本だったか忘れた)を手にとってからというもの、テンポ良く、シモネタも躊躇なく文章に散りばめられてるんだけど決して下品な感じはせず、鋭く物事の的をついている彼女の文体に惹かれ、立て続けに3冊程彼女の著書を買い求めたものだ。また、通訳として周囲にアドバイスを求められる人が皆無だった事もあり、言語は異なるものの彼女の著書に励まされたり、失敗から学ぶ勇気や、そして何より通訳業の醍醐味というものを教わった。
先日も彼女の著書に目から鱗が落ちる一節があったので、その事をネタに夫と話し合ったばかりだった。

享年56歳、まだまだ軽快な切り口の文章で私達を笑いに誘ってくれると思っていたので本当に早すぎる別れ。心から万里さんのご冥福をお祈りします。


<万里さんの著書(各賞受賞作品のみ)>

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か
1995年読売文学賞(随筆・紀行部門)受賞作品

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

嘘つきアーニャの真っ赤な真実
2002年大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品

オリガ・モリソヴナの反語法

オリガ・モリソヴナの反語法
2003年ドゥマゴ文学賞受賞作品





posted by Mic'o at 16:47| Comment(3) | TrackBack(5) | intermezzo(つぶやき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も米原さんの本は何冊か読みました。
(「徹子の部屋」に出演したのを見たのがきっかけ)

昨日、仕事中に盗み見たネットで訃報を知り、とてもショックを受けました。
その時点では、まだ死因は報じられていなかった為、
朝のニュースで取り上げてもらえるのを期待していたのですが、
岡田真澄死去のニュースに掻き消されてしまいました・・・。

ご冥福をお祈り致します<(_ _)>
Posted by YOKO at 2006年05月30日 21:10
私も米原さんは好きだったので、今はじめてここで訃報を聞いて非常に残念な気持ちです。
ベルギーにいたとき遊びに来てくれた大学の恩師が面白いからとお土産に下さったのが米原さんの本との出会いですが、あちらにいたときは何度も読み返したものです。記憶が定かではありませんが、昨年何かのシンポジウム(?)で講演されてた様子をテレビで見ましたが、癌のおかげでずいぶんスリムになったと笑顔で話しておられ、もうすっかり良くなったものだと思っていました。本当に残念です。
心からご冥福をお祈りいたします。
Posted by デベラ at 2006年05月31日 01:02
>YOKOさん

NHKの7時のニュースでは最後の方で伝えられてましたが、9時のニュースの方では岡田真澄死去のニュースにとって代わられていました(涙)
亡くなる少し前に、週刊新潮(でよかったかな?)に彼女の容態を知らせる記事があったようなのですが、病院側の治療方針に疑問を持っていたりしたようですね。卵巣ガンだったということですが、余りにも早い人生の幕引き本当に残念です。

ここ数日は岡田「ファンファン」真澄やら今村監督やら著名な方が次々とお亡くなりになられてますね。

>デベラさん

デベラさんも米原さんの著書がお好きだったのですね。
アルクという通信教育会社のサイトで米原さんを含む著名な通訳の方がリレー形式でコラムを掲載しているのですが、4月頃から新しい通訳の方がコラムの担当に加わったのは米原さんの容態の関係していたのかな。
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」には物語の鍵を握る旧友の1人としてベオグラード出身の女性が登場しますけど、そのほかにも旧ユーゴ地域にはかなり関心を持っていてくださったみたいで、著書の中にも時折旧ユーゴを話題に取り上げてましたね。彼女はロシア語が専門だけど、なんだかとても親近感を感じたのは彼女の飾らない人柄に加えそういった事もあるのかもしれません。

きっとこれまでに彼女が通訳として関わられた国内外の方々も深い悲しみに暮れていることと思います。
安らかに休まれますように・・


Posted by Mic'o at 2006年05月31日 01:34
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