2005年10月30日

Iftar box

10月14日付のブログ(「ラマダンと正月がやって来た!」)でも紹介しましたが、現在イスラム教徒の方々は断食月(ラマダン)の真っ最中です。但しボスニアでは全てのイスラム教徒の方々が断食を行っているわけではないようで、ラマダンの1ヶ月間気合を入れて断食を行うお嬢さんがいるかと思えば、状況によって断食を免除されている人々もいるし、「俺はタバコがやめられないから(確かラマダン期間の日中はいかなるものも口にしてはいけないはず)」といった理由で初めから断食を行わない人もいて、ラマザンに対する意気込みは人によって様々。以前ラマザンの時期に入った仕事の日程に訪問先での昼食が組まれていたのですが、食事を共にしたイスラム教徒と思われる現地女性は「私のボスはラマダンをする必要がない宗教の方なので・・」という理由で会食の席に同席していたようです。この時は日本側のクライアントの方がラマダンの事を気にしていたので尋ねましたが、普段は親しい間柄であってもこちらから積極的に質問するのは少々気が引ける項目ではあります。

さて、前述のブログでは「Iftar=日没」としましたが、単に日没ではなく「断食後(日没後)の食事」を指すのが正しいようで、ある女性雑誌の予告にも「Iftar za 10 minuta(10分で出来るイフタル)」という見出しがありました。食事といえば、以前某航空会社に勤務されていたはびびさんのブログにラマダン中の機内食について紹介されていました。イスラム圏にフライトを飛ばしている全ての航空会社がそうなのかは分りませんが、彼女の会社ではラマダン期間中「Iftar Box」なるものが配られていたそうです。これは断食の時間終了後に食事が取れるようにとフルーツや飲み物などがパックされたものとの事ですが、こういったラマダン仕様の機内食がない会社を利用するイスラム教徒の方は日中の機内食どうしているでしょうか。Iftar Boxはなくてもイスラム教徒用の特別食をリクエストできる会社は多いでしょうから、ラマダン期間中にイスラムミールのリクエストが出た乗客の方にはIftar Boxに似たサービスがあるのかも知れません。それにしても断食にちなんだものだけではなく、フライトの目的地や客層によって独自のサービスや光景を目の当たりにするのは非常に興味深いですね。残念ながら私が主に利用する欧州系の航空会社ではその会社(乗客層)ならでは、というのが余り見られず残念なんですが、日本発着便では日本食が出たり、途中でおにぎりやカップラーメンのサービスがあるのは少数派の外国人乗客にとってはこの路線ならでは、と新鮮にうつるのでしょうか?

さて、先日もイスラム圏に在住の方と話していて一口にイスラム教徒と言ってもそれぞれにお国柄があるな〜と感じたのですが、はびびさんが滞在されていた国では異教徒の人も外での飲食は出来ない一方で、ここボスニアではイスラム教徒の多い首都・サラエボでもたまに「ラマダン中は日没以降営業開始」というカフェは見かけた事はあるものの、そこまでの制限はないようです。

2005年10月21日

起きてくれたらいいのに・・・(T-T)

こないだの日曜日、ダンナの親戚の一周忌があったので家族3人墓参り&法要に行って来ました。
デルベンタ近郊の村にある墓地には私達を含め親戚・知人30人程(これでも極々内輪)が集まったのですが、最年少の息子は墓地の敷地内を走り廻るまではしないまでも、時折静寂を保つべき場所には相応しくない声のトーンでおしゃべりをしたりするわけです。いつも遊んでもらっている従姉妹なども参列していたのではしゃいでしまう気持ちは分りますが、幾ら幼くても場の雰囲気に合わせるという事はしっかり教えなければなりません。まあ、息子も皆が普段と違った様子というのは分る年齢だし、墓地では「みんな眠っているのでここでは静かにするんだよ」とは毎回言い聞かせているので、自ら口に指を当てて「シー」というジェスチャーを取ったりもするのですが、最後から最後まで静粛にというのはまだ無理があるようです。

いつものように「ここには○○おばちゃんが眠ってるんだよ。おばちゃんはみっしゅ(仮名)にいつも優しくしてくれたでしょう?だからゆっくり休んでもらおうね」という事を話して聞かせたのですが、この日の息子は「大好きだったおばちゃんがここで眠っているのは分るけど、どうしてうるさくしても起きないの?」と疑問に思った様子。
普段、「タタ(現地語で「パパ」の意味)が疲れて少し横になってるから起こさないように静かにしていようね」と言われるのだから、もしお墓の周囲が騒がしかったらおばちゃんが起きだして皆嬉しくなるんじゃないの?とでも思ったのでしょうか?
「いや、亡くなった人が目を覚ましたらそれはそれで大変な騒ぎになるんだよ」とは言わず、「お墓の中で眠っている人は起きる事はできないんだけど、皆がうるさくしてたら『みっしゅはまったく騒がしいな〜』とか気になってゆっくり眠れないんだよ。」と半分フィクションを交えた答えを返しましたが、息子にも理解可能な答えを考えながら、「本当に起きてくれたらいいのに・・」と心から思ってしまいました。

墓地から法要に向かう車中、ダンナに一連の話をしたところ「それじゃ映画やTVの世界だよ」と苦笑いされましたが、五十路に入るか入らないかで亡くなった彼女は料理の達人で特に自家製チーズとお菓子に関しては1日弟子入りさせてもらいたい、と思いつつ時ばかりが流れてしまい、結局幻の師匠弟子関係となってしまいました。こういうのを後悔先に立たずっていうんだな〜って実感。道沿いの木々の葉が散り行く様子を車の窓越しに眺めながら、命の儚さについてちょっとセンチに考えてしまったのでした。

posted by Mic'o at 19:45| Comment(7) | TrackBack(0) | intermezzo(つぶやき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

これからもあるくのだ

私が利用しているスルプスカ共和国テレコム系プロバイダーTEOLからここ数日お知らせメールやらSMSが立てつづけに届いている。その内容は同じくテレコム系列の携帯会社MOBI'sのSMSを利用し、ネット料金を決済するサービス「Pay By SMS」のスタートを知らせるもの。日本と違って公共料金は口座等からの引き落としではなく振込み、もしくは各関連機関の窓口で支払いをするのが一般的なので、ここスルプスカ共和国にしてみれば結構便利なサービスが導入されたものである。もしかするとボスニア国内でもTEOLに先駆けてADSLサービスを提供しているBiHnet(ボスニア連邦側のプロバイダー)ではこんなサービスとうの昔に導入しているのかもしれないが・・

とりあえずスタートしたこのサービス、ネットを使いすぎて月に2回も料金振込みに行く羽目になり(※料金は時間定額制で先払い)その姿を郵便局で誰かに目撃されダンナに通報されると都合が悪い場合などは助かるかな〜なんて考えてみたが、携帯の利用形態によっては思ったほど便利でもない事に気づいてきた。携帯でもポストペイドサービスを利用しているなら携帯料金と一緒に一括して支払えばよいが、私のようにプリペイドカード使用して通話している場合は結局決済サービスを利用する前にネット料金支払いに十分な度数のカードを購入してこなくてはいけないので、どこにいても気軽に携帯で決済というわけにもいかないのである。しかも、MOBI'sの電波は時によってすこぶる悪くて、携帯の画面上は電波を十分キャッチしていると表示しているのにも関わらず、全く電話が繋がらないとか、友人にSMSを送るのに一時間近く掛かったとか、携帯の意味を為していない事が茶飯事なのである。(但しポストペイドで利用している人からはそういった苦情を余り耳にしないので、プリペイド利用者だけの悩みなのだろうか)
だからこのサービスを利用して急いで料金を決済しようと思っても、肝心のSMSがなかなか送信できず、気が付けば最寄の金融機関まで出向いた方が早かったという事も十分起こりうるわけ。そもそも、我が家の近所には普段利用している郵便局をはじめ、徒歩10分圏内で辿りつける金融機関が幾つもあるわけで、プリペイドカードを買いに行くのと、金融機関に出向く手間というのはそう変わらないのである。(金融機関も午前中以外はそう混雑していないし)

私にとってはこのサービス、土曜の午後や日祝日といった振込みが不可能な時間帯には役に立ちそうだけど、普段は息子と共にお散歩がてら、金融機関に出向いての振込みという方法を取る事になりそうである。敢えて便利なものを切り捨てた方が出会えるものも沢山あるのだから・・

posted by Mic'o at 16:24| Comment(5) | TrackBack(0) | BiHココロのメモ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月12日

第3者は外に出せ!

昼過ぎにダンナが一時帰宅して「午後5時に石炭(薪と一緒に暖房の燃料とする)が届くから」というので、午後4時ちょっと過ぎに息子を連れて買い物へ向かいました。
インターネットの料金を振り込む為にまず郵便局へ向かったのですが、この方面に行く際にはよく利用する店の前を通る際に「先に買い物していっちゃおうかなー」という考えが一瞬頭をよぎりました。でも、この日は買い物リストにトイレットペーパーが含まれていたので、わざわざかさばるトイレットペーパーをもって坂を上り下りするの面倒くさいし、やっぱり当初の予定通り店には帰りに立ち寄る事に。

郵便局では待ち時間も殆どなくスムーズに手続きが終了しました。局に入る前にカトリック教会の鐘が鳴り響いていたので、多分この時点の時刻は16:30前後だったと思います。それから来た道を5分程引き換えして買い物する予定の店に入りました。まず入り口付近に置かれているトイレットペーパーを籠に入れ、店の奥に位置する乳製品や肉加工品が陳列されているコーナーへと進みます。

息子とプリンを選びつつケースに並べられたハムやチーズを担当している息子お気に入りのお姉さんを待っていたのですが、普段なら私たちがこのコーナーに向かうと直ぐに持ち場に戻ってくるそのお姉さんがやって来る全く気配なし。私達がここにいるのに気づかないのかと思い他の売り場担当の店員に誰か対応してくれる人を呼んでもらい、やっと例のお姉さんが登場したのですが、何だかいつもと様子が違う感じ。それで店内全体に何だかいつもと違った重い空気が流れている事に気づきまし
た。

お気に入りのチキン燻製ハムをケースから出してもらった後、お菓子コーナー経由でレジ方向に向かうと、レジでは店のオーナー(女性)と客が激しくバトル中。息子とお菓子を選びつつ聞き耳を立てていると(というより嫌でも耳に入ってくる>汗)、最初はお釣りの間違えでお金を返す返さない、というのが口論の理由なのかと思ったら、直にその客である女性が食品数点を万引きしたらしいという事が明らかになってきました。勿論容疑者である女性は罪を認めるはずもなく「家で子どもが心配しているから店から出せ」「出さぬ」の押し問答でバトルは益々加熱。でも、オーナーの言い分が「あんたを今店から出したら皆に私が万引きの濡れ衣を着せた嘘つきだって街中にデマを吹聴するつもりでしょう。だから出さないわ」って、あなたこの言い争いは万引きを明らかにするのが目的なんですか、それとも保身の為なんですか?
一体いつまで続くか分らないこのバトル、息子にとっても客とオーナーが罵声を浴びせ合っている中に身を置くのは良くない事ですし、私もさっさと会計を済ませて5時までには家に戻りたいけど、店唯一のレジは事体が収拾するまで次の会計が出来ない状態。「後で会計と荷物引取りに来ますから、籠の中の品物をこのままにしておいてください」と言い残して早々に店を出ようと何度思ったことか。でも、この状況下ヘタに外野から口出しできないし、私達が外に出るのを見計らって容疑者の女性が逃走する事も考えられるので(既にドアの前で押し合いが始まってるし)、これは状況に一区切りつかないと出られないな、と断念。

そしてついに両者の緊張は沸騰点まで達したらしく、オーナーはダンナさんを警察を呼びに行かせる事にしました。しかもオーナーは自分のカバンから鍵を取り出し、「ガチャリ」と店のドアを施錠してしまいました。ダンナさんが警察官を連れてきて事情聴取が始まったら私達は外に出られるのでしょうか?もしかして店内にいた参考人として私も事情聴取されるのかも??本当になんてタイミングで来店してしまったのでしょうか?こんな事ならトイレットペーパーのかさばりなんて気にせずに先に買い物をしておくべきだった、いやトイレットペーパーはあと1ロール残っているから今買う必要なんてなかったのかも。こんな最悪な環境の中でも幸い息子はおびえて泣いたりする事なく、黙々と値段付けをしている店員さんに声をかけてみたり、一応尋常じゃない事が起こっているのは理解しつつ彼なりに気をそらしていたようです。私も息子の関心を他に向けるために、店内の色々な商品を見せたりしてたのですが、そんな中パンナコッタの素を見つけ、予定外の買い物をする事になってしまいました。(^^;)無駄な買い物はともかく、誰が私達をこの状況から救ってくれるの?この世はまさに大迷惑(By ユニコーン)

そんな中ダンナさんが警察を連れずに店に戻ってきました。そしてまた「やった」「やってない」とバトルは1からやり直しです。幸い私達の会計もできるようになりましたが、支払いを済ませる間も両者の押し合いであやうく息子にまでぶつかるところでした。お人よしにも事体の沈静化を見守っていた私もさすがに「ちょっとあぶないでしょう!気をつけなさいよ」と口を挟みました。やっとの事で会計が済み、私達が外に出る為にオーナーがドアを開けましたが、「もめ事に巻き込んでしまってごめんなさい」でも「会計待たせてごめんなさいね」でもありません。まさか私達がバトルの傍らで楽しく買い物してると勘違いして、散々会計を待っていたとは思いもしなかったのでしょうか?「日本じゃないんだから、店員がペコペコカスタマーに頭を下げる事はないよ」とメンタリティーの違いを指摘されるかもしれませんが、日本人程容易に謝罪の言葉を口にしないとはいえ、こちらの人だって普通の感覚をもっていれば本当に他人に迷惑を掛けたり悪いと思った時には謝る位の事はします。
客とのトラブルなら事務所で当人同士気の済むまで話し合えば済む事で、他の客を巻き込むなんて客商売として論外ではないでしょうか?

この事件で大きく時間をロスした為、石炭が届く時間には間に合いませんでしたが、夫に支払いの際一応置き場所を指定するようにお願いしておいた事と、丁度お隣の人が外にいて説明してくれたようなので問題はありませんでした。
ちなみに石炭といえば、去年注文した会社は故意に注文の量(トン単位です)よりも少なめに配達したという事で多くの顧客を失いました。客商売は何より信用第一。客を大事にしない店や企業に未来はありえません。


2005年10月11日

赤い実の如く

※今回は久々にAn-chanさんのブログにトラバさせて頂きました。

10月9日付けのAn-chanさんのブログ「すっかり秋」の中で、日本でも最近お茶などでお馴染みのローズヒップを取り上げてられてました。ローズヒップはチリ原産というのに、残念ながらチリ滞在時には口にした覚えがないのですが、旧ユーゴ圏に来て頻繁に見かけるようになりました。しかし結構酸味がある上に、どこかで「梅茶(赤シソ茶?)に味が似ている」というコメントを見つけてから(私は両方とも苦手)どうもローズヒップ単体で飲むのは苦手になってしまいました。でも、スロベニアの会社が販売しているローズヒップ等がブレンドされたレモンティー(紅茶にレモン、ではなく本当にスッパイだけのお茶)は大好きです。ビタミンCが豊富という言葉に踊らされているのかもしれませんが、先程紹介したローズヒップブレンドのレモンティーを飲んだり、鍋にお湯を沸かしその中にローズヒップのティーパックを入れて「なんちゃって」(←死語?)スチームアロマをすると肌のツヤが良くなる感じがします。

そして、今日An-chanさんのブログにつけられたRayさんのコメントの中でローズヒップに似たDrenak(地方によってDrenijak)の存在を知りました。辞書によるとDrenakはDrenの指小辞だそうで、Drenの意味は「Dogwood,(cornel)=ミズキ(ヤマボウシ)」との事。この植物にもローズヒップ同様赤い実がなり、これまた色々と体に良い効果があります。
更にdrenについて調べていたところ「Zdrav kao dren」という表現が出てきました。直訳すると「drenのように健康な」になるのですが、これを英語にすると「(as) fit as a fiddle」、つまり「体調は万全(である)」、という事になります。本来バイオリンの意味を持つFiddleよりも、健康に良いとされるdrenの方がこの表現に使用されるのに納得いく気がしますがいかがでしょうか?

最後にまたサッカーの話題を引っ張ってしまいますが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の面々には明日の決戦に「Zdrav Kao dren」で臨んで欲しいものです


posted by Mic'o at 07:13| Comment(7) | TrackBack(0) | BiHココロのメモ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月10日

Dan D & それぞれの世界の中心

※10日にこの記事を読んでくださった方へ
記事Up後にボスニアのW杯予選突破の可能性について勘違いしていた点があり、サッカーに関する記述を大幅に訂正しています。大変失礼致しました。m(__)m


「Dan D」とは英語でいうところのD-day、つまり第二次世界大戦において英米連合軍がノルマンディに上陸しヨーロッパ大陸進撃開始した日(及び軍事用語で作戦行動[攻撃]開始予定日)の事です。実は私、歴史は元担任の歴史の先生に「いや、お前は世界史苦手だったのに、またとんでもなく複雑な歴史の地域の嫁にいったもんだ(笑)」と言わしめたほど歴史は苦手科目だった為ネットで確認してしまいました。一応名誉?のため申し上げておくと、勿論ノルマンディー上陸作戦が教科書に出てきたのは覚えてますよ。ただ、DAN Dがどうこの出来事と関わっているのかに確信が持てなかったという事なのです。(何故こんなに言い訳してるのだろう>汗)

このDan Dという表現、サッカーの試合などでは決戦の日という意味合い等でマスコミに使われる事があります。現在行われているサッカーのW杯予選では、12日に行われる予選最終節がまさにDan D。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(以下BiH)が入っているグループ7も現在首位のセルビア・モンテネグロから3位のボスニアの間の勝ち点差が僅か3。しかも、最終節は首位セルビア・モンテネグロとボスニアの本選行きを賭けたサバイバル対決&それ以前にこの組み合わせからしてハイリスクの闘い、という事で究極のDan Dとなってしまいました。しかし、BiHは昨日のサンマリノ戦でベテランのボリッチがハットトリックで勝利(3−0)を収めたものの、グループ2位のスペインが2−0でベルギーに完勝してしまった為、次節でスペインがマルタに負ける可能性が非常に低い事を考えると、仮にBiHがセルビア・モンテネグロに勝利したとしてもグループ1位通過の可能性は限りなく厳しいものになってしまいました。(仮に次節でスペインが勝利すると勝ち点20、BiHが勝利しても勝ち点19でスペインに僅か及ばず。ちなみにBiHがセルビア・モンテネグロに敗れた場合にはセルビアの勝ち点22となりスペインを上回ってグループ1位=本選行き決定)

8日のBiH対サンマリノ戦では場内アナウンスで「さあ、水曜日(12日)のDan Dは皆でBiHを応援しましょう」といった事を呼びかけてサポーターの士気を高めていたのがTVから聞こえてきたのですけど、私の周囲の下馬評では引き分けの可能性が濃厚とされています。でもBiHのW杯出場の可能性(プレーオフも含めて)はセルビア・モンテネグロ戦の勝利しか残されてません。
思い起こせば2年前の欧州選手権予選の際も、最終戦(対デンマーク)で勝利を収める事のみが本選出場(もしくはプレーオフ)への条件という、今回と全く同じシナリオでした。それだけに今回は是非勝利を収めて念願の本選への望みを繋ぎたいところです。しかし、その対戦相手であるセルビア・モンテネグロは私にとって旧ユーゴへ関心を持つきっかけをもたらした国でもあるわけで、それぞれの国に違った形の思い入れがある中、応援の胸中かなり複雑なものがあります。

ところで、セルビア・モンテネグロVSBiHが行われるベオグラード在住の友人から現地情報を仕入れようと携帯メールを送ったのですが、彼女から戻って来た答えは「えー、サッカーの試合?何の事??いつあるの?」とのこと。友人がサッカーのみならずスポーツ全般に関心がない事は承知の上だったので、この返答は想定内とはいえ、ちょっと苦笑い。でも、この一戦はスポーツ関連のみならず、ニュース等でも取り上げられているので、試合がある事位は知ってるかな、と思ってたのですけどね。毎日ニュースで取り上げられていたとしても、興味がない分野というのは聞いているようで、直ぐに頭から抜けてしまうものだというのは自分にも経験のある事です。その一方で、以前とは比にならないけど、BiHのW杯出場を意識し始めてからサッカー中心の生活をしていた事に気が付きました。最近BiHの停戦10年でも思う事ですが、自分にとって意味のある事でも、ボスニアの出来事が生活の中心にない人にとっては意識の片隅にもない事だし、先日日本中を沸かせた阪神の優勝も、ブリトニー・スピアーズの出産も、押尾学の事実上引退も、それが自分の世界の中心と関係がなければ、瞬時に記憶の奥底に眠ってしまう、もしくは記憶から抹消されてしまう、他愛もない事なのだったりするのですよね。(ちなみに阪神優勝以外は私の記憶から急速に遠ざかりつつあります) でも、己の世界の中心外にある事でも目をむけるべき現状は沢山あるわけで、時には軌道を外れて他の世界の回りを巡ってみる事も必要なのかな、と思います。

2005年10月05日

のろまなカメも5人の子持ち

先日某大型スーパーで息子のオモチャを物色していたところ、世界各国の旅客機シリーズの中にこんなもの発見。

starijal.jpg


これは一体何世代前のモデルなのでしょう?(画像粗くてすいません)
私がチリ留学に向かう際、ロスまで利用したJALの機体は現モデルのものだったと思います。
(少なくとも2色のラインは入ってませんでした)

このタイプのJALを見たら、やっぱり頭の中に流れるのはこの歌
「♪あ〜果てなく 広がる 世界にぃ〜 たった1つの 輝いた〜 夢〜」(うろ覚えです)

私にとってこの飛行機はあの「スチュワーデス物語」のイメージです。

ドジでノロマなカメの訓練生を演じていた堀ちえみも今や5児の母親ですね〜

冬には手袋を歯で外しながらの「ヒロシ〜」ごっこもブームになりました(?)

あの時代って飛行機といえばJALしか思いつかなかったし、よっぽどドラマの影響が強かったんでしょうね。でも、海外初旅行のロス往復を除けば、国際線で利用してるのは外資系ばかりです。




posted by Mic'o at 20:08| Comment(4) | TrackBack(0) | intermezzo(つぶやき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月04日

ラマダーンと正月がやって来た!

今日イスラム教の断食月(ヒジュラ暦9月)ラマダーンが始まりました。ちなみにボスニアではRamazan=ラマザンと呼ばれています。日本のイスラム教徒の間では新月が確認できた翌日からラマダーンがスタートするようで、今晩のNHKニュース10でも都庁をはじめ国内20ヶ所で新月が見えるか確認している様子が紹介されていました。日本のいずれかの都市で新月が確認されればそれがラマザン開始の合図になるそうなのですが、結局新月の姿は一箇所も捉える事ができず、結局日本から最も近いイスラム国・マレーシアの天気を判断材料に5日からラマダーン開始が決まったとの事。
ボスニアも日本同様国内各地のイスラム教徒が新月の姿を今か今かとやきもきしながら待っているのだろうか、と思っていたところ、同ニュースによると国によっては新月の確認有無に関係なく最初からラマダーンの開始日を決めている国もあるそうです。ただ、ボスニアがどちらをラマザン開始の基準に据えているのかは私の知識の範囲外ですが。

ラマダーン中は日の出(Vrijeme sehura)から日没(Vrijeme iftara)まで飲食を一切経つ事になっているのは御存知の方も多いかと思いますが、同じ国内でも日の出と日没の時間に多少の時差がある事はつい最近になって知りました。ラマダーン開始の今日(4日)を例に取ると、サラエボの5:06AMを基準に-4分(5:02AM)から+11分(5:17AM)の間に日の出を迎え、同じくサラエボの6:29PMを基準に-4分(6:25PM)から+9分(6:38PM)の間に日没を迎えるといった具合です。参考までに私が住んでいるデルベンタはサラエボから遅れる事3分で日の出を、そして日没は1分遅れで迎えたそうです。我が家から街のジャミヤ(モスク)は徒歩10分程離れている為気が付きませんでしたが、きっと6:30PMには日没の合図である花火が打ち上げられ、市内のイスラム教徒に断食の終わりを告げていた事でしょう。

盆と正月という例えはちょっと適さないかもしれませんが、ラマダーンと共にやってきたのがユダヤ教の正月「ロシュ・ハシャナ(Ros Hasana)」。他の3宗教(カトリック、セルビア正教、イスラム)と比較すれば信者は少数ですが(某所で確認したところボスニア全土で約1000人との事)、ボスニアにおける主要な宗教として名を連ねています。ユダヤ暦では西暦に3760年足したものが年数になる為、今日はなんと5766年の正月!新年を祝う為の様々な風習の中に、様々な甘いものを食するというのがあるそうですが、これには「甘い良い年」になるように(りんごを蜂蜜に蜂蜜をつけたものを食べる)、「甘く実りのある年」になるように(ザクロを食する)を意味するようです。これに対し日本の御節料理に使われる食材にはどんな願いが込められているのか、改めて調べてみなければ・・・

異なる宗教の2つのお祝いについては勿論国内のマスコミでも取り上げていましたが、TV局でもBHT1(ボスニア全土で放映されている公共放送)ではニュースやトーク番組内でジャミヤからの中継を交えたラマダーン開始のニュースをメインに持ってきたのに対し、RTRS(スルプスカ共和国)の夜7時台のニュースでは逆にラビのコメントやロシュ・ハシャナの習慣を中心に紹介する内容でした。スルプスカ共和国にユダヤ教信者が多いという事でもないのですが、BHTがラマザン中心の報道だったので、バランスを取ったという見方をしてよいのでしょうか?それはともかく、ボスニアという国は様々な宗教のバックグラウンドを持った国だという事を再認識した1日だったのでした。

<追記>最近の事だと思いますが、ボスニア公共放送サービス(PBS)のサイトにマルチ宗教カレンダー(10月/11月分)がUpされています。ラマダーン期間中の各地の日の出と日没の時間もチェックできますので興味のある方はどうぞ
http://www.pbsbih.ba/medjureligijski_kalendar.html

2005年10月03日

やましい事はございません(笑)

日本では国勢調査が行われたそうですが、先日Mic'o家にも警察のガサ入れ、いや、ある調査が入りました。

来客を知らせるチャイムの音に、ドアを開けると門の向こうに警察官の姿が2人。
もう数年前の話になりますが、警察に御用になった男が自分の連絡先として勝手に我が家の住所を残していたとかで、その迷惑男の所在を確認する為に何度か警察の訪問を受けた事がありますが、今回の訪問の用件は私の所在確認。勿論、犯罪の容疑を掛けられているわけではありません(爆)外国人の滞在調査という名目です。

毎年数ヶ月単位で里帰りはしていますが、大半はボスニア、どころかデルベンタから出る事もなく、過ごしている私。滞在に関して全くヤマシイ事はないわけで、しかも現在は永住権も保持していますから(もう一度誤解のないように言っておきますが、永住権と国籍は別物です)鬼に金棒。外国人IDカードでもパスポートでもご希望のモノをお見せしますわよ、と大船に乗った気分で対応です。
その後、警察官サイドからは、夫と子どもの名前、初めてボスニアに入国(居住者として)した日、ビザの種類、家の持ち主といった事を質問されました。「ここに住んでいる上で困った事はないか」とか「日本とボスニアはどちらが住みやすいか」といった事も訊かれましたが、不便な事だらけでボスニア生活をスタートさせた事もあってか今の生活は多くを求めなければ強いて不自由な事として挙げる点はないし、どちらが住みやすいか?の問いに対しても「どちらの国にも片方にはない良さがあるし、ボスニア生活に関しては必要以上にセカセカする事がなく、精神的に余裕があるのが気に入っている」とだけ答えました。ちょっと優等生っぽい答えかな、とも思いましたが、国全体としては改善するべきだと思う事も多々あるけど、それは警察が改善できる事でもないし、彼らも特にこの国に対する意見を求めたのではないでしょうしね。

それにしても、今回は警察官2人組で来訪したのですが、この2人がまた絶妙なコンビで質問を受けながら時に笑いがこみあげてきそうになりました。いかにもまだまだ仕事に慣れてない警官と仕事がデキル警官のコンビ、しかも先輩後輩が逆転してる感じだったので・・

Mic'o「門の向こうから質問というのもなんですから、家に上がられます?」
警官1「そうだな、それでは・・」
警官2「そんなに時間をとらないのでこのままでいいです」

Mic'o「デルベンタも外国人の数が増えてきているのでしょうか?」
警察1「沢山いるね」
警官2「まだそんなに増えてません。20名位だと思います」

警官1「(私のデータが掛かれているノートを見ながら)生年月日は?」
警察2「それはデータとして既にノートに記載されています!」

警官1「(私が永住権を持っていると説明した後で)で、次のビザ更新は?」
警察2「さっき永住権を持っていると答えただろう。だから更新は必要ありません」
(正確に言えばパスポート更新の際に新たに永住権のシールを貼ってもらう必要がある)

私には警官1の方警官2より年配に見えたのですが、2の方が仕事のデキる警官に見えたのは年功序列に関係なく彼の方が警官1より外国人関連のセクションに関わっている時期が長いためなのかもしれないし、一概に警官1が後輩にうだつが上がらないとは言えないと思います。でも、警官2のように自分の仕事が分っている人がいると、既に警察側で把握しているデータも二重に訊かれて余計な時間も取られる事もないし、今ボスニア内を揺るがせている警察改革よりも、警察官のクオリティー向上に力を入れて欲しいと思うわけです。国境もそうだけど国内のあらゆる機関をマルチエスニック化するのがゴールではなくて、そこからどう仕事のクオリティーを高めていくのか、そこまでしていかないと意味ないんだから、というかそこが重要なんじゃないんですか。軍や警察のエンティティーの枠を外し国内の民族融和を推進させても、優秀精鋭な人材が集まってくるところか、民族に関わらず自分の仕事が十分にこなせない人ばっかり配置してたらどうしようもないんだから・・

本題から逸れましたが、調査といっても堅苦しいものではなく、時には笑いがこぼれたり、時にはしんみりしたり、と世間話に近いスタイルで、すっかりリラックスした私は「離婚しないかぎりはここに住んでると思いますから日本に逃亡してないか時々確認しに来て下さいね〜」などと冗談まで飛ばしてしまいました。これに対して警官2まで「日本人は武道が強いからご主人は大変だ」などと苦笑してるし。でも私、武道に関しては柔道3ヶ月しか経験ないですから(しかもダンナはキックボクシングのコーチしてますから〜)

ダンナの帰宅後警察の訪問について一部始終を話したところ、「そういう時には、ここぞとばかり思いっきりグチるのがここのやり方だ」とニヤリ。そういう彼は、日本滞在中訪ねてきた最寄の交番の警察官を家に招きいれた上、「京都のリンゴは名古屋(当時彼の身内が住んでいた)のリンゴより高いので、名古屋に行く度に一箱買って来ないといけない。」などど警察官に対して京都の物価の高さを延々語り続けたそうで、その後警察は二度と彼の家を訪れる事はなかったとか・・(汗)
上でも書いた通り、現時点では特記する程困っている事もないし、大した事無い事を針小棒大に語るのは時に見苦しさを感じる事もあるので、私の答えはこれでよかったのではないかと・・と納得していたら、1つ思いつきました。それは外国人IDカードの料金と有効期間。ボスニア国民より料金5倍で有効期間半分(5年)というのはあんまりではないかと・・しかもこれ警察の管轄なのできっちり苦情しておくべきだったな〜と今頃後悔しております。



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